interpreteX

RSI: Remote Simultaneous Interpretation

Interpreter:Consoleの使い方

現場にて運用をする中で起こるトラブルはふたつです。言語ボタンの切り替えミスと、マイクのミュート切り忘れ。これには何度も泣かされました。通訳者さんは通訳に集中しているので、ミスが起こっても仕方ないのです。でもミスはあってはいけないのです。そもそもミスするようなコンソールが悪いのです。そう、すべてはコンソールのせい。という事で当初赤外線のコンソールをそっくりそのままデザインしてと考えていましたが大きく方向転換し、とにかくミスが起こらないUIデザイン目指して開発しました。

 

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通訳者は何人でもアサイン可能

 

どんなに多くても3人ぐらいなんですけど、私は16人アサインしたのを見た事があります。みなさん普段はお医者さんや学者さんでこの時ボランティアでした。しかも台風が直撃でほぼ自宅から通訳。それでもひとりづつハンドオーバーして乗り切りました。それからカメラでお互いの顔が見えますので、何かあればボディランゲージもできますよ。

 

ワンポイント

WEB会議システムを開いている場合、Windowsですとカメラがあっちに取られてしまい、interpreteXには表示されなくなります。Macだと大丈夫ですが、安定を目指すなら別PCでWEB会議のモニターをお願いします。そしてこちらもちゃんと有線LANにつないで下さいね。

 

Bradley タイマー

 

タイマーは分単位でセットできます。またカウントダウンかカウントアップに表示もお好みで切り替えられますよ。スタート&ストップにレジュームもついてます。ただのタイマーです。でも、通訳者全員と共有され、ハンドオーバーの度にセットした時間からタイマーも始まるという優れもの。もうタイマーをセットし忘れたり、あんたのタイマー早すぎない?とかありません。

 

Target Language(Out Going)

 

通訳する言語のボタンをクリックしてグリーンになれば通訳スタートです。ミュートにしたければもう一度クリックしてブラックアウトにして下さい。これだけです。これだけでみんな通訳が聞けるのです。もう、ミスはありませんように。

 

ワンポイント!

interpreteXのTarget LanguageボタンのON/OFFの切り替えは0秒!なのでカフスイッチとしてもお使い頂けます。ちなみに言語の切替も0秒です。各言語の飛び交うセッションもしっかり付いて行きます。また、余裕があればグリーンになったボタンの横にマイクのレベルメーターがあります。黄色あたりが適切な声量ですので、そこらへん目掛けて声を出して下さい。マイクを口元に持ってくれば大きな声を出さなくても良いですよ。でも息がかからないようにして下さいね。

 

Source Language(In Coming) 

 

FloorはStreamから配信されている会場の音声、その他はリレー通訳の時に使ってね。また自分が待機中の時、Source Languageとアクティブ通訳者のTarget Languageがミックスされて自動で聞こえる様になります。ミックスフェーダーを使ってバランスの調整もできますよ。また自分がアクティブになれば自動でSource Languageが100%になる、となってます。

 

Speech to Text

 

Source Languageの音声がテキスト化されます。そう一応、支援機能として付いてます。一応です。あんまり賢くありません。Googleですがまだまだなんです。もう少し見守ってあげて欲しいです。要らなければ目のマークをクリックすると引っ込みます。

 

Chat

 

通訳パートナーだけでなく、スタッフ全員や、Clientともチャットができます。またファイルも送れますので、資料を共有したり、アジェンダを送ったりと活用して下さい。

 

映像は4チャンネル

 

最大で4チャンネルの映像を配信できます。通訳者さんは好きなカメラを選んでビデオフィールドに大きく表示させることもできます。

 

ハンドオーバー

 

お作法があります。でも難しくはありません。何度かやると慣れるそうです。と、経験された通訳者さん達談です。パッシブ通訳者が「Ready」を送ります。するとアクティブ通訳者の画面にその人の顔の下に赤い「Ready」ボタンが現れます。アクティブ通訳者は切りの良いところでその「Ready」ボタンを押す事でマイクがパッシブ通訳者にハンドオーバーされました。その瞬間「ポロロン」と優しいマリンバの音がアクティブになった通訳者さんに鳴りますので、すぐにTarget Languageの言語ボタンをクリックして通訳を開始して下さい。

 

  1. パッシブ通訳者が「Ready」をクリック
  2. アクティブ通訳者の画面に「Ready」が表示、切りの良いところでハンドオーバー
  3. ハンドオーバーされた通訳者は言語ボタンを押して訳出をスタート

 

じつはこれ、ブースの中のハンドオーバーをモチーフにしています。待機中の通訳者が準備ができたら合図を送ります。通訳中の通訳者が切りの良いところで交代の合図を送ります。すると待機中だった通訳者は言語のボタンを押して訳出をスタートするというものです。

 

リロードボタン

 

なんかおかしいなぁという時にリロードして下さい。これでほとんどの問題は解決されます。ちなみにおかしくなる原因は(1)Wi-Fi(モバイル回線)に接続してパケットロスが発生している(2)PCのメモリが4GBとかしかない、です。

 

全画面ボタン

 

ノートパソコンで通訳する場合、全画面表示にして広々お仕事できますよ。特に13inch以下だと全画面表示させないと何がなんなのかよくわからないです。 

 

マイクデフォルトスイッチ

 

あやつ、マイクを持ったまま退出しおった!その場合ハンドオーバーができなくなります。でも大丈夫。マイクデフォルトスイッチで誰でもマイクを取れる状態に戻せます。また強制的にマイクも奪えます。

 

退出ボタン

 

さて、終わりました。パートナーの通訳者さん達にバイバイして退出ボタンをクリックして下さい。これで課金も終了です。もし入ったままですと、どんどん課金されるのできちんと退出して下さいね。お疲れ様でした。