interpreteX

RSI: Remote Simultaneous Interpretation

Interpreter:RSIを導入する前に

自宅から遠隔同時通訳を行うにあたり、必要な前準備をここでご紹介したいと思います。必要な機材と安定したネットワークがあれば、あとは使い方を覚えるだけ。トラブルを未然に防ぎ、安心してお仕事もできます。是非参考にして下さい。

 

インターネットをまず準備!

 

遠隔同時通訳には光回線やCATVといった高速で安定したインターネット回線がまずは必要です。SoftBank AirWiMAX、ましてやスマートフォンテザリングといったモバイル回線は絶対に使わないで下さい。もちろんできないことはありません。でも帯域制限がかかっていたり、雨や風で電波が不安定だったりします。まずは光回線、またはCATVをお使い下さい。

 

Wi-Fiのご利用はだめです!

 

え!?と思われる方がほとんどです。が、本当にだめです。なぜかと言うと、電波が混信してるのです。Wi-Fiは免許がいらない周波数帯なので、電子レンジからBluetoothからワイヤレスマウスからワイヤレスキーボードなど、多くのガジェットが同じ電波を使うのでまさに空中戦!しかも使えるチャンネルが3つだけ。常に戦っているのです。「だから5GHz帯も使えるようになったでしょ」と言われるあなた。よくご存知ですね。でも気象衛星からの電波や、航空管制のレーダーも同じ5GHz帯。しかもこれらの電波が飛んできたらWi-Fiは邪魔しないように1分間停止します。その間、まったくインターネットができなくなるのです。ライブ配信のプロの現場では、多くの人に安定して届けるため必ず有線LANを使います。同時通訳も同じく安定して多くの人に届けなければいけません。プロの仕事を見習い有線LANを引いて下さい。これだけで安定した通信環境を手に入れられます!

 

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幕張メッセ国際会議場のWi-Fiの電波状況。集合住宅やオフィスではさらに混信している可能性がある。

 

ワンポイント!

有線LANで接続しても実はWi-Fiでつながっていたという事があります。そこでパソコンのWi-FiはOFFにして下さい。これでインターネットができれば確実に有線LANで接続されている事がわかります。

 

有線LANを接続しよう!

 

家の中にLANケーブルを這わせる?素敵なインテリアも台無しです。でも大丈夫!エレコム LANケーブル(やわらかCAT6準拠 LD-GPY)を使えば意外と綺麗に仕上がりました。このLANケーブルは細くてやわらかいのでとにかく使いやすい。カラバリも豊富なので床の色に合わせて購入して下さい。養生テープを使えば綺麗に設置できます。ルンバもいつも通りお掃除してくれますよ。さあ、LANケーブルが届いたら、Wi-Fiルーターの後ろを見るとLANポートがありませんか?そこにLANケーブルを差して仕事部屋まで引き込んで下さい。

 

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目立たなく仕上がりました。

 

お勧めガジェット

エレコム LANケーブル やわらかCAT6準拠 LD-GPY

柔らかい!取り回しがいい!これ以上に使いやすいLANケーブルはありません。

ダイヤテックス パイオランテープ 塗装養生用 クリア 50mm×50m Y-09-CL

貼り付ければ床や壁の色とが良い感じで透き通る養生テープの逸品です。

 

LANスイッチングハブですべて有線接続!

 

LANケーブルの敷設ができればせっかくなのでスイッチングハブも入れましょう。こうするとデスクトップもノートもタブレットも有線LANで接続できます。え、タブレットも?そうです、タブレットもです。これでWEB会議すればWi-Fiの世界には戻れません。回線切れて入り直している人にお節介したくなるほど世界が変わります。ちなみにiPadを有線LANで接続するには電源にも接続する必要があります。

 

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マグネットで取り付け楽々

 

お勧めガジェット

エレコム スイッチングハブ ギガビット 8ポート EHC-G08MN2A-HJB

海外240V対応が決めてです。さらにマグネット付きで超便利!

Lightning to RJ45 LAN有線 ネットワーク アダプタ 3in1 USB

ありえない価格!壊れた時のために2個ぐらい買っておきたい。

Anker アルミニウムユニボディハブ LANアダプター USB 3.0

赤緑青のLEDがとっても可愛い!そして信頼のブランド

 

パソコンの準備

 

ネットワーク構築が完成し、残るはパソコンです。interpreteXのご利用にはGoogle Chromeブラウザが必要です。もしまだお使いでないならここからダウンロードして下さい。無料です。またChromeブラウザはよくメモリを食います。安定した動作には16GB以上あれば理想的です。またCPUはCore i5以上、ハードディスクもSSDですと安定してお仕事ができます。それからPCの画面サイズにご注意下さい。13inch以下のモニターですと、全画面表示を使わないと全部表示されないですよ。で、よく「おすすめのパソコンってなに?」と聞かれますが、interpreteXを自宅からバリバリ使うならiMac 5K一択です。なにが良いかというと、画面がでかいので通訳しながら別のブラウザで検索とかできる。Windowsのように強制アップデートもない。とにかく安定している。さらに、いらなくなったら高く売れる!(リセールバリューがゴミ問題を解決します)ちょっとお高いですが、何回か遠隔同通をすれば旅費交通費や宿泊費も浮きますので確実に元が取れます。しかも安定しているのでトラブルを起こしてクライアントに悪い印象を与えることもないのです。これからはパソコンがあなた専用の通訳コンソールになります。ここだけは惜しまず投資をして下さい。

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27inchモニターで楽々操作です。

 

お勧めガジェット

iMac Retina 5K

主観ですが最高のパソコンです。

Dell モニター 23.8インチ SE2416H

ノートPC派はセカンドモニターという選択肢もありますよ。

 

ヘッドセットの準備

 

interpreteXは最高の音質を目指し、エコーキャンセラーをあえて使わない事にしました。そのためハンズフリーでご利用頂くとClientにFloorの音まで流れてしまい、通訳が聞けなくなってしまいます。そこで必ずヘッドセットをお使い下さい。特にマイクは単一指向性でノイズキャンセリング搭載、耳が疲れないためにも軽いものをお勧めします。またBluetoothは2.4GHz帯を使って通信するため、時々途切れが発生します。是非有線タイプのヘッドセットをお使い下さい。意外とiPhoneを買ったらついてくるEarPodsも良い仕事しますよ。サブ機としてお勧めです。

 

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耳も痛くならなく快適です。 

 
お勧めガジェット

ゼンハイザー SC 60 USB ML

とにかく軽くて使いやすい。またマイクの音も良いですよ。

ゼンハイザー PCヘッドセット VoIP PC 8.2 USB

実は使ったことありません。でも良いなと思います。自己責任で!

Jabra EVOLVE 40 MS Stereo

見た目も性能も一流

Apple EarPods

なんでか悪くないんです。不思議です。コンビニでも買えます。

 

インターネット速度テストのススメ

 

さあ、準備はできましたか?それではまずインターネットの速度を測ってみましょう。interpreteXのご利用にはダウンロード・アップロード共に10Mbps以上あれば安定してお仕事ができます。自分の家専用に光回線を引いているなら問題ないですが、集合住宅やマンションでは夜、突然遅くなる事があります。そんな時は思い切って自分専用の光回線を引く事も一考です。Googleで「インターネット速度テスト」と検索するだけで、速度テストを実行ボタンが現れます。クリックして測ってみて下さい。

 

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上り下り共に10Mbps以上は欲しい

 

Chromeは必須

 

interpreteXはChromeブラウザをベースとしています。ので、他のブラウザでは動作できませんよ。まだ入れていないと言う人はすぐにここからダウンロード&インストールして下さいね。Chromeじゃないと使えないですよ。無理ですからね。Edgeの最新版だと動くけど、Chromeにしといて下さい。

 

Chromeのページに行く!